ニキビ

Q:思春期(中学2年生)の娘がニキビで悩んでいます。私も中学時代にニキビで悩みましたので気持ちもよくわかります。ニキビはどのような原因でできるのでしょうか?予防法と対策について教えてください。

ニキビができる仕組み

ニキビは、毛穴が詰まって、そこにニキビの菌が集まり、炎症を起こすことによって生じます。

毛穴を詰まらせるのは、主に毛穴の皮脂腺からでる脂(皮脂)です。この皮脂が毛穴にたまると、もともとお肌に存在している「アクネ菌※」がたまった皮脂を餌に増殖します。※アクネ菌(正式名称:プロピオニバクテリウム・アクネス)

​毛穴があり皮脂が多く分泌される場所にニキビができやすいのです。特に思春期には、皮脂の量が増えるので、毛穴に皮脂が詰まりやすく、アクネ菌が増殖してしまうのです。

思春期にニキビができることは人間の成長にともないごく自然なことなので、治療をきちんとしながら、あまり気にしすぎないで過ごすことも大切です。

ニキビができる3つの原因

ニキビができる仕組みはお分かりいただけたかと思いますが、皮脂がつまってしまう原因としては、主に以下3つが考えられます。

ホルモンのアンバランス

皮脂の分泌量に関係するのは、主に男性ホルモン(テストステロン)、女性ホルモン(エストロゲン)です。おおざっぱにいうと、男性ホルモンには皮脂の分泌を促す性質があり、女性ホルモンにはそれを調整したり、炎症を抑えたりする性質があります。

肌の乾燥

肌の乾燥もニキビの原因となります。皮膚が乾燥しすぎると 表皮の皮脂が足りないと判断し、生体の反応として過剰に皮脂を分泌してしまうのです。また水分が不足することで角質が固くなってしまい、結果として毛穴が詰まりやすくなってしまいます。

ストレス

ストレスをため込むとホルモンが分泌され、皮脂の過剰分泌につながります。

ニキビを防ぐ3つの対策

ニキビを防ぐにはスキンケアを実施し、既にやっている場合はその方法を見直すことが必要です。

洗顔方法を見直す

過剰な皮脂分泌を抑え毛穴を詰まらせないような洗顔が必要です。「1日2回を目安に洗いすぎない」「強く擦らずやさしく洗顔する」「40度くらいのお湯を使う」の3つを意識しましょう。

ニキビ対策の化粧品や薬でケア

これに関しては症状にあわせて薬を処方させていただきます。ご希望があれば化粧品のご紹介も致します。

生活習慣の改善

「もち米や糖類の過剰な摂取を避ける」「タンパク質とビタミン群をしっかりとる」「十分な睡眠をとりストレスをためない」「髪の毛や手による刺激を抑える」といったことが重要です。

ニキビを治すために絶対にやってはいけないこと

ニキビを治すために絶対やってはいけないことがあります。それは、「ニキビをつぶす」「洗顔しすぎる」「強く洗って刺激を与える」の3つです。

ニキビはつぶすと、肌が陥没したような跡が残ってしまいます。膿がたまってつぶしたくなっても、決して自分ではつぶさないようにしてください。

洗顔をしすぎると適度な皮脂もこそげおとしてしまい、結果としてよりたくさんの皮脂が出てきて、新たなニキビの原因になります。強く洗ったり、こすったりすると毛穴が痛んでしまい、正常な角質形成が出来なくなります。洗顔料、あるいは石けんを良く泡立てて、ご自身の手で、やさしくなでるように洗顔してください。

以上、ニキビができる仕組み、原因、対策、やってはいけないことをまとめてみました。

冒頭にご説明したとおり、同じニキビでもひとそれぞれで、原因や治療法はさまざまです。この記事だけを読んで自分で解決しようとするのではなく、きちんと皮膚科で診察を受けましょう。

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