からだのニオイ

Q:夏の満員電車が耐えられません。同時に、自分自身も嫌なニオイを発していないか、とても気になってしまいます。身体のニオイには場所によって原因は違うのでしょうか?またそれぞれの対処法について教えていただきたいです。(20代女性)

​A:身体のニオイの原因には 様々なものがあります。特に夏に向かって気温が上昇する季節には、公共の場(電車などの乗り物)、室内などでの他人のニオイも気になりますが、自分のにおいがどのようなものか、また他人に不快感を与えていないかどうかは、だれしも気になるものです。

そこで、ニオイの出る部位別に、原因や対処法を考えていきます。

ワキの下~ニオイの原因と対策

【原因】

ワキの下は有毛部で、表皮上に直接開口するエクリン汗腺のほかに、毛孔に開口するアポクリン汗腺という汗の分泌腺があります。

また、毛孔には、皮脂を分泌する皮脂腺も開口しています。汗と皮脂が混ざり合い、常在菌であるカビの菌、その他の雑菌と反応することによって、不快なにおいが生じやすくなります。

【対策】

常にワキの下を清潔に保つように心がけましょう。抗真菌剤入りの石鹸なども使い、やさしく洗いましょう。また、デオドラント効果のあるクリームなども上手に使用しましょう。その際、あまり香料の強い製品は、複雑なにおいのもととなりますので避けるようにしましょう。

保険適応のある外用薬で、ワキの下にあるエクリン汗腺からの分泌を抑えるものがあります。ワキ汗の量が多いと感じる方は、処方の適応となるかどうか、皮膚科で相談すると良いでしょう。

頭~ニオイの原因と対策

【原因】
頭皮には 発達した毛嚢が多数存在します。汗はエクリン汗腺で、直接皮膚に開口しています。頭部の 毛嚢からは皮脂が分泌されやすく、この皮脂が紫外線をうけたり、汗や雑菌と混ざったりして変化して、においの元となったり、頭皮に脂漏性皮膚炎という湿疹を生じさせます。脂漏性皮膚炎があると、皮膚の炎症により、フケが生じたり、分泌物が生じたりしてにおいを発します。

【対策】
頭皮・髪を清潔に保ちましょう。頭皮のカビの菌を退治するようなシャンプーも販売されています。頭皮は塗る日焼け止めを塗りにくい場所ですが、常に帽子などを被っていると、 汗や皮脂がこもりやすくなります。のむ日焼け止めを上手に活用しましょう。脂漏性皮膚炎があれば 治療が必要です。

陰部・鼠径部~ニオイの原因と対策

【原因】
陰毛には ニオイの元になりやすいアポクリン汗腺が毛嚢に開口しています。汗などの分泌物や、常在菌と混ざりあい、特有なニオイを発する原因となります。

【対策】
石鹸、または 抗菌剤入り石鹸などでやさしく洗い、清潔に保ちましょう。また、デオドラントクリームも 上手に使用しましょう。湿疹や皮膚カンジダ症、毛嚢炎などの感染症があれば 治療が必要です。

足~ニオイの原因と対策

【原因】
足には水虫のもとになる真菌、そのほかの雑菌が繁殖しやすく、汗や皮脂と反応して、においを発する原因となることが多いようです。

【対策】
お風呂ではもちろん、お風呂以外にも足をこまめに洗いましょう。洗うことができない場合は、おしぼりなどで、清潔にし、デオドラントクリームなどを上手に利用しましょう。水虫などの感染症があるときは、治療により、劇的に改善する場合があります。

その他

口臭、耳のニオイ、身体全体のニオイは、内科、歯科、耳鼻科の病気が原因となることがあります。清潔にしてもなお、特別なニオイがする場合は、それぞれの科を受診するようにしてください。

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